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あれから7年。

コラム 伝えたいこと

東日本大震災,深夜番組,福岡,ローカル番組,中村修治

鳥居の足下には大きな輪になった「沓石」という二重になった大きな石がある。鳥居の柱脚は、その石の穴にただ差し込むだけ。固定はされていない。要は、自由に動く状態にある。だから、大きな地震にあっても倒れない鳥居がある。

地震のときに倒れてしまった鳥居は、この設計方法を無視して現代の建築理論で建て替えられたものばかりだという。日本は、古くから何度も大きな地震を経験している。その経験と知恵が、鳥居の足元には残されているのである。固定しない。融通をきかせる。身をまかせる。消極的なわけではない。それは、靭性が強いということである。

東日本大震災から7年である。

日本は、経済成長という大義のもと、ガッチガチの道を歩むばかりである。「未来は約束されています」というリーダーほど危ういのである。未来はよくわからないので、靭性ある社会をなんとしてでもつくるのであるというのが、あの震災から教訓を得た真のリーダーなのではないかと考える。