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キタノブルーではないけど青色について。

コラム 制作舞台裏

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先般の中村先生の記事を読んでいて、ソナチネ久しぶりにみたいな。BROTHERみたいな。と想いました。死生観みたいなものを、仰々しく語ることなく、さらりと死んでゆく。登場人物たち。その死の演出に使われたキタノブルー。不思議と忌まわしき色使いとは感じず、妙に印象に残るキタノブルー。ということで、「青」を掘り下げてみることとする。

青とブルーは違うらしい。

JIS規格。青とブルーはそれぞれ定義されている。青が、マンセル値 10B 4/14。ブルーが、マンセル値 2.5PB 4.5/10。微妙に異なるらしい。

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青の歴史。

青色の歴史はせつない。洋の東西を問わず古代の頃から青色は日常と異なった別世界の色とされる傾向があり、日常では重要な役割を果たさない。ときに死体の色を連想させることなどから忌避される色とされた。石器時代を通じ、青は作り出すことも難しく、青に染色することもできていなかった。黒に対し、明るさを担う白、鮮やかさを担う赤という多くの古代社会での3つの基本色に対し、青は象徴的意味の弱いその他の色に甘んじ、色の分類的機能に加わることも少なかった。古代ギリシャ、古代ローマとも虹の色をさまざまに分類したがそこに青が加えられることはなかった。中国でも青は人のものではないという意味合いがあった。道教であの世とこの世を結ぶ門であるとされる中国豊都鬼城の門は青色に塗られており、手を触れると死期が近づくされる。

他の民族では、藍で青く染めることが行われ、青ないし緑は神秘・異世界の色を表現していた。中東やエジプトでは魔除けの色であり、また死者を守る葬儀や死と結びついた色でもあった。バビロンのイシュタル門は青い彩釉煉瓦で彩られ、インドのカーリダーサはシヴァ神の肌の色を青と表した。「旧約聖書」では翻訳による色彩用語の変遷が大きいものの、神の足元もしくは玉座には青いサファイアがあった。その後、ヨーロッパでは12世紀に青はそれまでの控えめな地位を捨て、数十年のうちに最も美しい色だとされるまでになる大変化を遂げた。この時期、絵画の中の聖母マリアの服装は喪に服す暗い青や黒から明るい青へと変化し、マリア崇敬とともに青の地位も向上していくことになった。

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青には複数の色が存在する。

青に蒼と碧。青色、藍色、水色、空色、紺色、群青色。などなど。現代の青色に相当するのは、ツユクサであり、その色を花色と呼んだことに由来する。

空に海に川に都会の夜景に。

きれいな青が映し出す世界は、視覚にチョクで伝わる。ウルトラマリンという色が好きだ。元来高貴なものであるが、この色の青さが心の青さのような気が勝手にしている。なので須美礼も瑠璃色の瓶にしたのだ。

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