焼酎はガヤガヤ、日本酒は物静かなイメージ
「九州焼酎島」と「博多日本酒吟醸香」というお酒の情報サイトに記事を書いている。本格焼酎、日本酒の蔵を取材していて思うことがある。焼酎と日本酒で造り手の性格が違うのだ。
個人的な感想なので、すべての蔵で当てはまるわけではない。ただ、私が訪れた焼酎蔵の現場製造責任者、杜氏(とうじ)の多くは熱かった(ゑびす酒造の田中健太郎さんは普段口数が少ないが、取材に対しては熱く語る)。日本酒蔵の杜氏は物静かな人が多かった。
焼酎はみんなで「ワイワイ、ガヤガヤ」と飲みたい酒で、日本酒は静かに飲みたい酒という、私のイメージに重なる。
特に南九州方面の焼酎の杜氏は、熱い。芋焼酎「なかむら」の中村酒造の中村慎弥さんは、その筆頭格。自らの思いを、どんどん伝えてくる。20分ぐらい聞けば十分、2000字以上の物語がかける。でも、多くの場合、20分では話が尽きない。取材は1時間が過ぎていく。
一方、日本酒蔵の人たちは、うちに秘めたプライドのようなものを感じる。「聞いてよ! 聞いてよ!」と言ってくる人は、稀である(たまにいる)。
芋焼酎「伊佐大泉」の杜氏は熱かった!
九州焼酎島の新着記事で、鹿児島県伊佐市の大山酒造の訪問記を書いた。この芋焼酎「伊佐大泉」を製造する蔵の杜氏、山下昭悟さんが熱いのだ。造り手としても、蔵の語り部としても、大山酒造の先頭に立っている。
「伊佐大泉」は近ごろ、人気の芋焼酎である。私は飲食店の店主と、酒屋の店主から、「おススメの焼酎」と聞いた。
その「伊佐大泉」を造っている杜氏の物語はこちら。