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11月15日放送。幾何学模様が美しいぐい呑

伝えたいこと コラム

村上玄輝陶房,俊彦,邦彦,有田焼き,幾何学模様,花鳥風景,ぐい呑み,

いい器は、口に当てた時の違和感がない

ケン坊:今回は、ぐい呑ですか?

花田:ぐい呑みたいです。

ケン坊:花田さん、これは?

花田:ご覧の通り、ぐい呑です。

ケン坊:それは分かっていますよ。有田焼きですか?

花田:有田焼きですよ。器って心を満たすよね。心を豊かにする。

中村:口あたりが変わるのか、気持ちの問題なのか。

花田:この前、一世を風靡したファッションメーカーの人と会ったんです。当時はポルシェとか乗り回していたんだけど、ある時、全部潰れて1店舗だけになって毎日毎日夜中までミシンで縫いようと。その時は軽トラで。軽トラとポルシェも見える景色はいっしょだと。でも、みんなから「そりゃ、違うやろ~」って言われて。それと一緒ですよ。違うはずですよ。

基本的には、素敵なもので飲むっていう、その気持ちの違いですよ。

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安藤:喜多屋さんの大吟醸。しずく搾りです。

花田:この絵柄が繊細なんですよ。(日本酒を飲んで)言葉じゃない。そんな言葉は出てこん。

ケン坊:しゃべってくださいよ。テレビなんで。顔で表現して。

花田:マンダム。

みんな:ははっははっははっ。

安藤:景色は違いますか?

ケン坊:いい、全然違うね。いい器って、存在感がないっていうか。見た目は存在感あるんですけど、口に当てたときの違和感がないっていうか。

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1つの作品ができあがるのに、3カ月から半年

中村:今日は、この器を作ってくださった方に来ていただいています。

村上玄輝陶房の兄・俊彦さん、弟・邦彦さんです。僕たち55歳なんですけど、年齢聞いていいですか。

俊彦:59歳です。

邦彦:56歳です。

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花田:ちょうどいいくらいです。何か、すごいのがきましたよ。

俊彦:自分の柄は80種類くらい柄があるんですけど。

ケン坊:これすごいですね。細かい。これ、手書き?

中村:つくるのに、どれくらいかかるんですか。

俊彦:7回から8回、窯にいれるんですよ(焼くんですよ)。1つの作品ができあがるのに、3ヶ月から大きいものになると半年かかります。

中村:柄は、最初からデザインがあってしているんですか、やりながら考えられているんですか。

俊彦:絵付け、染付など一人で全部仕上げるんですよ。だから、色的なものは頭にでてくるんで、やりながら湧いてくる感じですね。

中村:最初に思っていたものと作品が違ったり、思ったよりもすごかったっていうのもあるんですか。

俊彦:そうですね。色が悪かったなと思うこともあります。

中村:7回から8回焼くのは普通なんですか。

俊彦:いえ。2回で。色つけて4回くらいが普通なんです。直で書くので、鉛筆で書いたりはしないです。

中村:一発勝負で。

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邦彦:自分は幾何学模様専門で。父親が村上玄輝という陶芸家だったんです。先に兄が入って、その後3年後に自分が入って。兄が父の技法を受け継いで。

中村:お父さんの技法というのは。

邦彦:花鳥風景、人物だったんです。自分は、幾何学模様があったんで、面白そうだなと思って始めました。

中村:これを手でやるって大変ですよ。

邦彦:幾何学模様に正面がなかったので、正面を作ったんですよ。

ケン坊:工房では二人で?

俊彦:二人で並んで。

ケン坊:仲いいですね。

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絵付けだけで10日間かかる。弟は幾何学模様専門で、兄は漆器を思わせるような作風

俊彦:私たちの作風は、上が小さくなって、一寸刻みで大きくしているんですよ。弟の幾何学模様は一寸狂いもなく描くんですが、私のは幾何学ではないので、一寸狂わないようにはできなくて目分量で。漆器を思わせるような作風にしたんですよ。

ケン坊:持つまでは、磁器だと思わないですもんね。7回、8回も焼くってことは、途中で割ることもあるんですよね。

俊彦:8回で割るとちょっとショックで立ち直れないですね。大きいのが、もうすぐできるっていうときに割れたときがあったんですよ。

邦彦:いっとき、立ち直れなかったですよ。

花田:たまには、失敗したっていう気持ちを晴らすために、このロカベリっぽく、おそらくカラオケでクールスかなんか歌ってらっしゃるでしょ。

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ケン坊:ロックンローラなんですか。

俊彦:昔は、バンドも組んでいたし。楽器は、ベースとドラム。

ケン坊:弟さんは?

邦彦:フォークギター。

俊彦:一人は、プロにいったんですよ。僕がいったら売れていたかもしれませんよ。冗談ですよ。

中村:コピーで、どんなのやられていたんですか。

俊彦:若い頃は、文化祭でキャロルとか。外人だったら、ポリス。

ケン坊:弟さんは。

邦彦:かぐや姫。

ケン坊:全然違うけど、音楽という縛りでは趣味はいっしょなんですね。あと気になるのは、このお値段なんですけど。村上玄輝陶房,俊彦,邦彦,有田焼き,幾何学模様,花鳥風景,ぐい呑み,

中村:絵付けにはどのくらいお時間かかるんですか。

俊彦:絵付けだけで10日。

安藤:こちらは二人の合作だそうで。

俊彦:ここは私で、ここは弟で。

花田:醍醐味があるところをお兄さんで、地味なところは弟さんで。

俊彦:そんなことはないです。

中村:どっちがモテますか。

やっぱり、お兄さんがもてますか。

俊彦:この前、役場から依頼があってイギリスの女性の方がきて、鳳凰の絵を描いてくださいと。そこで、型紙に描いてあげたんですよ。

中村:その型紙を掘りしに持って行って、タトゥーを入れてもらったと。

花田:おいくつくらいの。

俊彦:29歳だったかな。

ケン坊:嬉しかったですか。

俊彦:はい。嬉しかったですね。

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全く同じものはひとつとない。全て1点もの

ケン坊:気になるお値段ですが・・・50万円。なんか、お安く感じますね。

俊彦:いろいろ個展を百貨店でしているんですが、安すぎるから金額をあげておいてねと。

ケン坊:ちなみに、合作の方は。

邦彦:これは85万円です。

中村:そこは、何作くらい並べる個展なんですか。

俊彦:この前は200点。

中村:平均50万だとすると、1億ですよ。

邦彦:いえいえ。小さいものもあるので。

中村:まったく同じものはできないですよね。

邦彦:似たものはできますけど。

ケン坊:1点ものということですね。

邦彦:一つずつしか作ってないですからね。

ケン坊:貯金はだいぶあるんじゃないですか。

俊彦・邦彦:いえいえ、火の車ですよ。助けてください。