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仲良し兄弟が生み出す繊細な絵柄「村上玄輝陶房」

コラム 伝えたいこと

村上玄輝陶房

有田焼は、磁器に描かれた美しい絵柄が有名です。その中でも、兄弟で窯を営んでいる「村上玄輝陶房」の作品は、びっくりするほど繊細できれい。兄の村上俊彦さんが伝統的な花鳥風月の絵柄、弟の村上邦彦さんが近現代的な幾何学模様を担当し、2人合作の作品も多く発表しています。

村上玄輝陶房は、お父さんの故・村上玄輝さんが1975年に開かれた窯です。2年後に俊彦さんは窯に入り、その3年後に邦彦さんも同じ道に進みました。作品はとにかく時間がかかります。「小さいもので6回、大きいものだと8~10回ほど窯で焼きます。小さな花瓶で出来上がりに3ヶ月、大きくなると半年はかかりますね」と俊彦さんは説明します。

これだけ時間がかかるのに、途中で作品が割れてしまうことも。「もう2度と作らない」とがっかりすることも多いそうです。

お皿いっぱいの桜の花、今にも飛びそうな鶴が描かれた壺、すっごくかわいい幾何学な模様の数々。俊彦さんは「父の技を引き継ぎながら、模倣にならず、自分たちなりのアイデアを取り入れながら作陶しています。2人とも100ぐらいの独自のデザインを持っています」と話します。

うっとりしながら見ていると、「作れば売れるんです」と邦彦さん。でも、分業が一般的な有田焼で、絵を書き、色を付ける作業をすべて1人でこなすお二人。俊彦さんは「あまり数を作れないから、儲けがなくて、貧乏しているんですよ」と笑っていました。

俊彦さんと邦彦さんは本当に仲良し。約40年の作陶活動で、兄弟喧嘩をほとんどしたことがないそうです。お二人のマイペースで、とっても優しい雰囲気に癒やされます。美大出身のよしたけふみは、村上兄弟の生き方にあこがれてしまいました。後継者がいないと聞き、すぐに「修行させて下さい」とお願いしちゃいました。ほんと、弟子にしてくれないかな?

村上玄輝陶房

【住所】佐賀県西松浦郡有田町大野乙1893

【電話番号】0955-43-3380

【営業時間】8:00〜17:00