寝ているあいだ。
移動している間。
他人の話を聞いている間。
喋っている時間よりも、黙っていることの方が断然多い。
テレビを見ている。
ぼぉとスマホを眺めている。
何もしてない時間の方が圧倒的に多い。
ワタシの今日は、ワタシの未来は、これからもずっと非生産的な時間の蓄積でできあがる。合理の彼岸に、ワタシの快楽はある。
夏休みの思い出と言えば・・・軒先で餌をやっている間に飛び立っていったヒラタクワガタの後ろ姿である。無駄なことしか覚えていない。なにも生産していない時間に、文学は出来上がるのである。
この原稿だって、なんの生産性もない。
厳密に言えば、無駄である。
朝に投稿する時間をなくして、
夕刻にそそくさとパソコンを開いているこの無駄なアセリは、
なんも生んではいない。
しかし、それはそれで必要なんだと言い聞かせる。
だって、あの村上春樹さんもこうおっしゃている・・・。
人間が薄くならないためにね。。。