最後のシングル「幸せの結末」
2013年末に亡くなった大滝詠一さんの最後のシングル「幸せの結末」のカップリング曲をご存知だろうか?
「ハッピーエンドではじめよう♫」である。
いつかどこかで たぶんおそらく
きっと二人は 恋をする 結ばれる♫
正真正銘の失恋ソング。
歌詞は、大滝詠一自身によるものだと言われている。
ハッピーエンドというバンドをはじめて、最後の最期のシングルは「ハッピーエンドではじめよう♫」で終わっている。「幸せの結末」の裏には、メッセージがある。これでこそ、大滝詠一さんである。
「幸せの結末」は、結末が幸せなおめでたい人たちのために作ってはいない。恋を成就できなかった人たちのために作っている。今夜の君は、僕のものにならないということを前提で聴いてこそ「幸せの結末」は名曲なのである。
大滝詠一さんは、自分がつくる楽曲を通じて、何があっても振り返らずに、前を向いて行けっ!と伝えてきたのだ。何があってもハッピーエンドではじめよう!と言える勇気こそ「愛」だと教えてくれていたのである。永遠などなくて、終わらない現実があるだけの毎日を過ごすのに必要な「愛」を説いているのである。
来週は、バレンタインデー!!!
ダメでも、成功しても、ハッピーエンドのはじまりである。