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キタノブルーと 大杉漣と ソナチネと。

コラム 伝えたいこと

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あんまり死ぬの怖がるとな、死にたくなっちゃうんだよ。
ははははは・・・

北野武監督映画「ソナチネ」の中で村川組組長に扮するビートたけしはこんなセリフを吐く。この作品の後に、たけしは、あのオートバイ事故を起こし生死の境を彷徨うことになる。

北野武の映画が好きである。何が良いのかって!?ひとことで答えるのは難しいが・・・ひとことで言うなら、実にあっさりと人が死ぬところである。突然の「死」こそ「生きる」ことの証だったりする。そういうことを、何の衒いもなく映し出すところに、狂気を感じて心地よい。

映画監督であり脚本家でもある北野武は、「死」を恐れていない。たぶんあっさりと逝くことを良しとしている。「沖縄」「ヤクザ」「暴力」。映画「ソナチネ」に込められた記号は、あっけない「死」と隣り合わせである。物語は、いつもひと夏である。

そんな「死」の背景の海や空は、嫌というほど透き通っている。真っ青である。これは「キタノブルー」と呼ばれている。あっけないほどの人の死を、いつも真っ青な空や海が眺めている。人の死も、また、自然である。真っ青な空になど、人が死んでも届くことなどない。そういう期待もなければ、「死」もそう怖いものではないとスクリーンを通して教えてくれている。

北野武映画に欠かせない名脇役・大杉漣さんが急死された。享年66歳。実に、あっさりと、あっけない。まるで北野武の映画のようである。北野武は、この「死」をどう受け止めるのだろう!?


「今日の空もやけに青い」とでも言いそうな気がする・・・。合掌