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「百年の孤独」に勝るとも劣らない麦焼酎らんびきとは?

コラム お酒のお話

孤独よりも、らんびきがいい

本格焼酎情報サイト「九州焼酎島」で、九州各県を取材していると、ウイスキーのように木の樽で酒を貯蔵している蔵が多い。有名なのが、宮崎県の黒木本店が出している麦焼酎「百年の孤独」だろう。一時期は東京・銀座の高級クラブで1本何万円もしたと言われる、プレミアムなお酒だ。

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個人的には、「百年の孤独」に勝るとも劣らない木樽貯蔵の麦焼酎がある。福岡県朝倉市杷木のゑびす酒造が造っている「らんびき」である。日本で3番目に木樽貯蔵の焼酎造りを始めた蔵である。

 

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実は酒造、飲食関係者にすこぶる評判いい「らんびき」

フレンチオーク樽やシェリー、コニャックなどの古樽で、貯蔵された「らんびき」。まるで、ウイスキーかと思わせるバニラ香や麦の香ばしさ、そして熟成酒独特の重厚な味わい。少なくとも、これまで出会った樽貯蔵の麦焼酎の中で、最高峰である。

ほんと味はいい。5年貯蔵の「らんびき」はハイボールにして飲んだら、最高である。なのに、それほど、消費者に浸透していない。

「らんびき」は、酒造関係者や一部の飲食店関係者にすこぶる評判がいい。喜多屋の社長も「らんびきはうまい」と言っていた。実際、10年熟成の「らんびきGOLD」は2017年の福岡県酒類鑑評会の樽貯蔵部門で、優秀銘柄の福岡県議会議長賞に輝いている。なのに、爆発的に売れている感じはしない。

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「百年の孤独」を造っている黒木本店は、実際にうまい焼酎を造っている。それに加えて、プロモーションがうまい。名前をブラジルの小説家ガルシア・マルケスの小説から付け、包装紙にアメリカのジャズ奏者エリック・ドルフィーの言葉が書いている。見せ方もかっこいい。「皇太子が飲まれている」といったうわさも広まり、入手困難なお酒になった。

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口ベタ、商売ベタの健太郎さん

一方、ゑびす酒造の5代目、田中健太郎さんは口下手である。福岡県酒類鑑評会でも、焼酎蔵を代表したあいさつで、ちょっと噛んでいた。飲んだら饒舌になるそうである。でも、普段は素面だから、せっかくうまい焼酎を造っているのに、相手に響く言葉をかけられていない。まあ、商売人というより、職人なので、仕方ないか。

いやいや、やっぱりもったいない。福岡に、素晴らしい焼酎を造っている蔵があるのに、このまま日陰に眠らせておくのは、もったいない。「百年の孤独」のように、全国の舞台に立ってほしい。

誤解を招くといけないので言っておくが、ゑびす酒造から頼まれて書いているわけではない。

蔵の地元朝倉市杷木は、7月の九州北部豪雨で甚大な被害を受けて復興中。お客さんの中には、亡くなった方もいる。取引先の酒屋は廃業したところもあり、農家を兼業する社員は特産品の柿が収穫できず、苦しんでいる。こんな大変な時だからこそ、健太郎さんをペンの力で応援できないかなあと思ったのである。

そして何より、「らんびき」がうまいから、書いているのである。

九州焼酎島のゑびす酒造訪問記はこちら

http://44471.jp.net/visit-brewery/ebisushuzou/

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