人間が覚えて守れるのは3つまで。
レベルの高い高校の校則は、たいがいゆるい。
せいぜい3つくらいの禁止事項を決めて、あとは本人任せ。
それでいて秩序が保たれるわけだから、恐るべしなのである。
人間が、覚えて、ちゃんと守れることは、せいぜい3つくらいなのである。
そうやって考えてみると、日本国憲法は、良くできている。弁護士や憲法学者でもない限り、一般の国民が知っている最低限の事柄は、日本国憲法は「国民主権」「基本的人権の尊重」「平和主義」3つの柱でできていることである。
国を治める主権は、国民にある。
人間らしく生きる権利を永久に保障する。
外国との争いが起きても戦争をしないで平和的に解決する。
非常にレベルの高い国である。
これに、ドンドンと新しい解釈を加えざるをえないということは、政治の質とともに、国民のレベルが落ちてきたということでもある。せいぜい3つの校則が、複雑にわかりにくくなっていくことは、あまり羨ましいことではない。