「ヨンキュープラス」49歳以上のおじさんおばさんに正直なメディアをつくってみました。ご賞味ください。

わからないと言えるのは、 わかっている奴だけ。

コラム 伝えたいこと

橋本治,中村修治,本屋,ケン坊田中,深夜番組,福岡,

本屋には高揚させるものがある

本屋さんが好きだ。本の購入のほとんどは、アマゾンに頼ることになるが、本屋さんには、足繁く通うことにしている。特に、もやもやと、モチベーションの上がらないときには、床屋か本屋に行くことにしている。

本屋さんにおける高揚の理由は、たったひとつ。私には「知らないことがいっぱいある」と、改めて思わせてくれること。こんなに多くのジャンルで、こんなに多くの人たちが、専門的な勉強をして、書くという行為に時間を費やしている現実が、本屋には溢れている。捨てたものじゃない。賛歌を送りたい。

インターネットのような気楽なメディアではない。出版社を通して、印刷して、金銭のやりとりという面倒くさいことをしてでも、伝えたいことが、こんなにたくさんあるんだということに対して高揚する。

アマゾンの検索による選択も、それなりには面白いけど。ぴったしかんかんな、喜びであって・・・決して、自分の無知を知る高揚ではない。深く、狭く絞り込む喜びはあっても、自分の無知や可能性に対して広がっていく喜びはない。

想像力の起点は「わからない」「わからないことがごちゃまんとある」ということを実感することにあると思う。・・で、普通の人は「わからないからやらない」になる。

橋本治の著書「わからないという方法」に、こんな一説がある。上司というものは、「下から送られてくるものは、すべて自分に理解できるものである」と信じ込むようになる。つまり、この人たちの頭の中には、「わからないこと」は存在しない。管理職のピラミッドとは、「わかる」ということに関する許容度をどんどん低下させていく・・・。

激しく同意だ。上司の理解力に届くモノだけが、社内の企画書になった時点で、組織の拡大は止まる。過去の成功例、他社の成功例=わかる範囲の企画を追いかけているだけでは、次の突破口は見えてこない。

会議が面白くないという前に・・・本屋へ行こう。マーケティングやビジネスだけのコーナーじゃなく、エログロナンセンス・・・自分の無知に切り込もう。そして、上司の理解力を超えた企画書を書こう。さらに「わからないならやりましょう」と、「わかっている」上司を説得してしよう。会社を変革するのは、きっと本屋好きの馬鹿者である。