嗚呼、すみれの味噌ラーメン!どうぞ偏愛と罵ってください。
札幌に本店がある北海道ラーメンの代表格といえばコチラ。看板メニューはラード膜が張ったアツアツの「味噌ラーメン」(820円)だ。ほぼ月に1回ペースで食す。毎回オーダーは決まっている。「味噌チャーシューラーメン」(1030円)の「大盛り」(110円)に、別盛りで「ネギ」(110円)を頼む。
毎回のルーティーンもある。
まずはアツアツのスープをレンゲで、ひとすすり。その時に必ずテーブルにある酢をレンゲにたっぷり注ぐ。酢味噌スープを味わうのだ。ちょっと咳き込むぐらいの割合が好ましい。いつから、なぜそうなったのか。全く憶えていない。
太い縮れ麺をズズッとたぐったあとは、山盛りのきざみネギを中央にうずたかく盛る。S&Bの黒コショウを大きい口から90度ずつ4カ所にドバッと。”ネギマウンテン”の頂上から一味唐辛子の雪をまんべんなく降らす。赤の柚子こしょうをどんぶりの縁に塗ったくる。ここまでが、お決まりだ。あとはその日の気まぐれ。麺とチャーシューをひっくり返してみたり、ネギをずぶずぶと沈み込ませたり、ちょっと遊びながら味の移ろいを舌で愛でる。ああ、もうこれは愛だ。一方的な愛、ストーカーだ。
満足したあとはシメの1杯。お冷やコップに酢を足す。キンキンに冷えた「酢水」を胃の腑に一気に流し込むんです。するとどうでしょう!口の中がサッパリしちゃうんです!博多ラーメンの紅ショウガのような存在だな、うん。
シメの酢水。
誰にも教えちゃいけないよ。
<ライタープロフィール>
株式会社チカラ
ライター くりしん
昭和40円代生まれの自称”でぶグルメライター”。crossFM「FRIDAY SPECIAL FESTIVAL」(毎週金曜日)の「ぶらりふとり旅」ではランチ情報&体重をオンエア中で現在の体重は99.9kg。飲食コンサルティングも手掛けている。