男は黙って。男は背中で。男はただひたすらに。
今の御時世では、あまり聞かなくなったフレーズかもしれない。ただこの男には、上の3つのコピーが当てはまる。そんな男が福岡県の朝倉にいる。
彼の名は、田中健太郎。
なんともありがちな名前であるが、彼の名は、田中健太郎。朝倉にある「らんびき」で名を馳せる、ゑびす酒造の杜氏であり社長でもある。そう、杜氏に愛される焼酎をつくる蔵人である。
醸造と蒸留と熟成。それぞれにこの男はこだわる。
ゑびす酒造がある山紫水明の地。
明治18年創業。大分県都の県境、朝倉杷木にその蔵はそびえ立つ。筑紫次郎こと筑後川。山紫水明の地にあり、原鶴温泉・筑後川温泉に泉質がいいお湯が湧き出、筑紫平野は、九州の大穀倉地帯であり、麦や米など酒造りに欠かせない実りをもたらせている。
長期樫樽貯蔵麦焼酎「らんびき」
熟成には様々な種類の樫樽を使う。ホワイトオークで造られる新樽。スペインでシェリー酒の熟成に長期間使用された古樽。フランスのリームザンオークやトロンセオークで造られたコニャックの熟成に使われた古樽やラム酒の古樽など。樽になる材木は樹齢100年から200年のもので、中には300年を超えるものもある。一般的には樹齢が長くなるほどに目が細かく詰まり、ゆっくりとした良質の熟成効果が得られるとされている。
樽を蘇らせるその技術。
長期間焼酎の熟成に使用していくうちに年々熟成効果は穏やかになる。古樽は20年以上使用すると効果も随分弱まるが、40年以上使う樽もある。新樽は一定期間使用した後、内部を削り、再生処理を施し、樽は息を吹き返し、更に長い年月焼酎の熟成を続けることを可能とする。
田中健太郎と田中健二。
兄弟のようなこの二人。共通点は酔うとめんどくさいらしい。西中洲喜家の大将も語る。詳細は割愛するが。酒で発散することで、また新たな酒造りと芸人魂に挑めているのだろう。
相変わらずのこのメンバーは笑っている。
らんびきが場を盛り上げる。まわりは笑顔があふれる。これが田中健太郎の凄さだ。
花田伸二今回もよく呑む。
酒が進む。笑顔があふれる。まわりが和む。これも田中健太郎のチカラなのか?
以上でした。らんびきおいしいですよー。ご購入はこちらから。
ゑびす酒造ホームページは、こちらから。
健太郎さん。ありがとうございました。また遊びに来てくださいー。