福岡の特別栽培米「つやおとめ」で造った純米酒
日本酒の原料は、言わずと知れた米である。ただ、酒造りに使われる米は、酒米の王様と言われる「山田錦(やまだにしき)」を筆頭に、いっぱいある。
ただ、「つやおとめ」という米で製造される清酒は、国内でただ一つしかないと思う。銘柄の名前も、そのまま「つやおとめ」。福岡県みやま市瀬高町の菊美人酒造が造っている特別純米酒だ。
本当に乙女のような米「つやおとめ」
「本当に乙女のように小さくて、かわいくて。でも、酒にするには、とっても手間がかかるお米です」と菊美人酒造の江崎俊介社長は言う。山田錦のような酒米は、粒が大きい。でも、つやおとめは食用だから小さい。
「つやおとめ」は、60%磨き(米粒の40%を削っているという意味)。雑味を取り除くために米の表面を削っていくと、それはそれは、小さい粒になってしまう。たしかに、手間がかかる酒だ。
テロワールの「つやおとめ」
ワインの世界では「テロワール」という言葉が大事にされる。「場所」「気候」「土壌」など、原料のブドウを取り巻く環境のこと。ワインも、環境によって、その土地ならではの味わいになるのである。
「つやおとめ」も、テロワールを大事にしている。みやま市の農家が低農薬、低化学肥料で特別栽培し、みやま市の水を使って、みやま市の菊美人酒造が造っている。
80歳を超え、今も現役の「柳川杜氏」、待鳥敬記さんが仕切る、菊美人酒造の「つやおとめ」は、まさに、“みやま市ならでは”の味わいがするのである。
そんなお酒は、日本全国どこの酒蔵に行っても、飲めない。唯一無二の存在が「つやおとめ」なのだ。
菊美人酒造は「北原白秋」ゆかりの酒蔵
特別純米酒「つやおとめ」を造る菊美人酒造は、北原白秋の姉、加代さんが嫁いだ蔵として知られる。代表銘柄の「菊美人」の文字は、白秋が書いている。
そんな文学の香りがする蔵のことは、博多日本酒吟醸香で書いている。
http://ginjoka.com/introduction/brewery/kikubijin/
そして、特別純米酒「つやおとめ」は、恵比寿酒店で販売中。
720mlがこちら。
http://www.ebisu.ltd/shopdetail/000000000042/sake/page1/order/
一升瓶(1800ml)をお求めの方はこちら。
http://www.ebisu.ltd/shopdetail/000000000041/sake/page1/order/
