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料理と接客で旅人を魅了する「丸長旅館」

旅館紹介 温泉紹介

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「日本一の炭酸泉」が長湯温泉のキャッチコピーだ。

本当に日本一なのか?何が日本一なのか?実はあの花王が全国の温泉を調査していた。その結果や温泉療法士の実験数値などのデータから、炭酸の含有量や源泉温度、湧出量など総合的に判断して「日本一の炭酸泉」と結論づけているのだ。そんな名湯・長湯にあって、料理と接客で旅人を魅了する「丸長旅館」が今宵の宿だ。

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 館主の伊東さんは、全国に名を馳せる関東の高級老舗旅館で著名人をもてなしてきた経験を持つ。それを活かし、10年前に旅館を建て替えて新生「丸長旅館」として再出発を切った。その当時、温泉旅館の会席料理は手作り感満載の田舎風会席が主流だった。しかし、こちらでは手の込んだ美麗な本格懐石を提供。たちまち業界で話題を呼び、旅館の女将さんたちが研修目的で詰めかけるという現象が起きたのだ。

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そんなことを思い出しながらチェックイン。すぐさま、長湯独特のシュワシュワした炭酸泉が注がれる貸切風呂へ。露天ではないし、景色も楽しめないが、肌にまとわりつく気泡に目を奪われる。肌触りは柔らかい。もちろん、源泉かけ流し。飲泉許可もおりている新鮮な温泉に身を任せる。ぬるめの名泉を堪能後、いざ、食事処へ。

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今回は温泉ではなく、掘りごたつ式の専用個室が舞台。

すでに準備されている前菜はどれも美しく、50男子のハートすらわし掴みにされる。どれも美味しい。次に供されたのは「いちじくの白味噌仕立てのお吸い物」。ほんわりとミョウガの香りを従え、優しい白味噌といちじくの甘味が絶妙に交わり、ため息が漏れてしまうほどにうまい。ついぞ、お椀を両手に抱え、大切に一滴残らず飲み干した。タイミングを計るように出てきたのは、エノハ(ヤマメ)とタイのお造り。氷の上でキラキラとしている。新鮮なのは一目瞭然だ。竹田市内産の野菜の煮物もうっすらと生姜風味で上品な味わい。さぁ、長湯名物の「エノハの唐揚げ」の番がやってきた。躍動感あふれる姿揚げは頭から、カリッと豪快にかぶりつく。背骨やしっぽも完食。ふ~っ、美味しいなぁ、と一人つぶやきながらビールをゴクリ。箸休めには豊後牛のローストビーフが登場するが、箸が休まらない・・。大葉のソースがいい働きをしているし、火の通り加減も抜群だ。と感心しているところへ、「南瓜饅頭」なるものが。ペースト状のかぼちゃの中に鳥ミンチが隠れ、その周囲をきくらげが守っている。心がとろけそうになるのを踏みとどまった。そこへ、焼きおにぎりのお茶漬け参上。ペロリと平らげるもお腹いっぱいだ。自家製の粒あんとマロンアイスの最中のデザートは女子並みに別腹だった。

踏襲している名物的な料理と進化した逸品の連続は、料理でのもてなしの心を十分に実感できた。まるで最高のお芝居を見た後のような満足感と、日本人としての喜びを噛み締めるに足る2時間だった。

 

長湯温泉 丸長旅館

住所:大分県竹田市直入町長湯温泉7995の2 

電話:0974(75)2010

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奇をてらわない王道の懐石料理が真骨頂。薬膳の考え方も取り入れ、極力、地産地消を目指す。「人をもてなす茶道の心を探求し、女将ともども小さくてもきらりと光る宿でありたい」と笑顔で語る館主・伊東さんには、サービスマンとしての香りも漂う。