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生涯忘れられない温泉取材時の、あの一言。

温泉紹介 伝えたいこと

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こうして「かけ流し」という言葉が生まれた

今から16年前、宮崎県の温泉入浴施設でレジオネラ属菌による感染症で死亡事故が発生した。その原因になったのが浴槽に貯めた温泉を再利用する循環装置だ。浴槽内の温泉を循環させながらろ過したり、保温したりしながら一度貯めた温泉を1週間ほど再利用し続けたことで菌が発生して事故につながった。それをきっかけに「かけ流し」という言葉が、温泉博士として名高い松田忠則先生によって誕生した。

「ハナダ★オンセン・パラダイス」の取材中に起こった

業界内で「かけ流し」ブームが起こったのを見計らい、九州中の「源泉かけ流し」の温泉施設で特徴的な泉質を誇る旅館や立ち寄り温浴施設を集めた本を出版した。「ハナダ★オンセン・パラダイス」(980円)。この取材では女性カメラマンやライターと九州中を巡り、1日に3軒ほどの入浴取材を敢行した。

 

もちろん、私が温泉モデルなのである。高級旅館もあれば、昔ながらの公衆浴場、自然の中の野湯と呼ばれる温泉など様々なシチュエーションでの入浴だった。もう人前で裸になることなど気にも留めなくなっていったある日のこと。別府に「鶴の湯」という野湯がある。明礬温泉方面の墓地の横を登って行った先に存在する秘湯である。秘湯とはいうものの温泉マニアの人気スポットなのだ。

 

当時は更衣室などあるはずもなく、男女共用の棚があるだけのあっけらかんとしたスペースだけだった。先客も数人、さすがにその中につかる勇気のでない付き添いの女性もちらほら。取材や撮影の許可をその場の皆さんにもらい、素っ裸へ。撮影スタート。すると年の頃は当時40過ぎの女性が「どこから来たと?」「何の取材?」と浴槽の外から話しかけてこられて、和気あいあいと終了した。さて、浴槽から上がって体をふいてパンツを履こうとしたその時だった。

 

「あんた可愛いね❤」

 

当時の私は40歳くらい。そんな私が可愛い筈がない!しかもその時の視線は私の下半身だった。ってことは・・・。

いまだにその女性のその視線と一言が焼き付いている。このコラムのネタになったことに喜ぶべきだろう、と立ち直った今日である。